「一座建立」 いちざこんりゅう 過日、茶事をした時のことを 振り返り この言葉が思い出されました。 どんなお道具にしようか どんなお料理をお出ししようか あれこれ思いめぐらすのが 楽しいものです。 当日、お客様も こちらの気持ちを受け取ってくださり ひとときを楽しんで いただけたと感じております。 そんな招く側(亭主)と 招かれる側(客)とが...
読み方は 「くんぷうみなみよりきたる」 または 「くんぷうじなんらい」 さわやかな初夏の風が南から吹いてくる という内容です。 風薫る(かぜかおる)5月、 風薫る爽やかな季節となりました、
「いっかごようをひらく」 一輪の花が五弁の花びらを開き、 やがて果実が実ることを詠んでいます。 ひとつ成せば自然とその結果は広がっていくもの。 というイメージでしょうか。
瑞気満梅花 ずいきばいかにみつ 瑞気とはめでたい雰囲気。 めでたい春の気が梅の花に満ちて あたりを幸せに包み込んでくれる様子。 茶室にこのお軸がかけられていると 春の到来を味わうことができそうですね。
三冬というのは 旧暦の10月(孟冬)、11月(仲冬)、12月(季冬)のことで 今の11月から1月ごろのことです。 草木が枯れた中 咲いている花をみつけたとき 何をおもうでしょうか? 逆境に耐えて頑張って咲いているなあ と元気づけられるかもしれません。 あるいはこんな解釈もあります。 この出典は「虚堂録」で 三冬枯木花のあとに 九夏寒厳雪...
「みずをきくすればつきてにあり」 【月のきれいな夜、 すくった水に月が映っていた】 となんとも秋らしい風情のあるお軸ですね。 こちらは禅語なので 実はもっと深い意味もあります。 「自ら動いてこそ、結果は得られる」 水をすくうという行為をしてはじめて 月という結果が手に入る という解釈や 「精進していく中で実は真理は自分の中にある」 などなど。...
暑い夏。 瀧が真下に 落ちています。 その長さ、なんと 三千丈。 一丈は約3m. 三千丈は約10km! 茶室に涼を呼んでいます。 マイナスイオンをたっぷり 浴びることができそうです。
「くんぷうじなんらい」 または 「くんぷうみなみよりきたる」 薫風は初夏の若葉の香りを含んだ穏やかな風。 南から爽やかな風が吹いてくる様子です。 ゴールデンウィーク真只中(まっただなか)ですね。 天気のよい日にはなんとも爽やかな風が頬をなでます。 このお軸をかけると 茶室にも佳き風が吹いてくるようです。
「けいばい いちだ かんばし」 渓谷にある一枝の梅が芳しく咲いている。 意味がわかると 五文字の漢字が映像に変わります。 茶室に掛けられたお軸を見つめるその先に 深い渓谷、 一輪の梅(赤?白?)が思い描かれ 茶室にまで早春の香りが 届きそうな気がしてきます。 禅語ですので また深い意味もあるようです。 渓谷に咲いている梅は...
「こうろじょういってんのゆき」 炉中の赤い炭の上に 一点の雪が舞い降りる様子を思い浮かべてください。 茶室が 炭の赤、雪の白 とカラフルになってきましたでしょうか? その白い一点の雪は次の瞬間どうなるでしょう? ひとひらの雪を煩悩と思えば、ジュッと煩悩がきえ 茶室が清らかな場所となるでしょう。 ひとひらの雪を人の命と思えば、...