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山是山水是水

6月に入りました。

 

梅雨入り前のこの季節

 

いいですね。

 

 

「山是山水是水」

 

やま(は)これやま みず(は)これみず

 

 

今日のお軸は

 

見ているだけで

 

気持ちがゆったりとしてきします。

 

ありのままでいい、それでいい

 

と肯定してくれているような気持ちになります。

 

 

禅語としてしては なかなか奥が深いもので

 

山は山、水は水にしかみえないけれども

 

悟りの境地になるといっさいのものが平等になり

 

山は山ではなく、水も水でなくなってしまう。

 

さらに悟りの心もなくなってしまうと

 

山が山、水が水として新鮮に蘇ってくるという

 

解釈もあります。

 

 

いやー、私なんぞは

 

悟りにはほど遠いところにいますので

 

雄大な山が脳裏に浮かび

 

ととうとうと流れる川の音が

 

きこえるばかりです。

 

 

ひとりひとり、その時の自分が

 

お軸を通して反映されるのも

 

茶道の醍醐味に一つです。