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柳緑花紅

柳緑花紅

 

やなぎはみどり はなはくれない

 

 

この中ににある「緑」と「紅」という文字が

 

目に飛び込んできますと

 

言葉のむこうにある鮮やかな色が思い浮かびます。

 

茶室の床に掛けられた

 

黒い墨汁で書かれたお軸ですが

 

とたんに茶室が華やいでまいります。

 

言葉の力を借り

 

想像力を働かせて春を実感できるといいですね。

 

 

 

さてこの「柳緑花紅」は禅語です。

 

春の美しさを表していると同時に

 

そのはかなさも表しています。

 

桜の花も満開を過ぎると散り

 

緑の装いを身にまとうようになっきました。

 

柳の緑もやがて褪せてきます。

 

それが自然です。

 

私達も限られた時間の中で

 

どのように自分自身を輝かせればよいか

 

改めて考えさせてくれる言葉です。