付藻茄子

只今

 

静嘉堂文化美術館

 

(東京駅丸の内南口から徒歩5分)では

 

「眼福」 と称した特別展が開かれています。

 

その中に

 

「付藻茄子(つくもなす)」

 

と呼ばれる茶入れも展示されています。

 

大名物であるこの茶器は

 

様々な歴史の波を

 

くぐり抜けて

 

目の前に存在しています。

 

 

最初に所有していたと伝えられているのは

 

室町幕府の三代将軍、足利義満でした。

 

その後松永久秀という武将にわたり

 

織田信長のもとへ。

 

本能寺の変で焼けたかと思いきや

 

のちに豊臣秀吉の所蔵品として

 

記録されていました。

 

ところがとうとう大阪夏の陣では

 

ばらばらに割れてしまいました。

 

徳川家康の指示で

 

破片が集められ

 

職人によって完全な形に修復されました。

 

見事な出来栄えだったので

 

家康は

 

その職人、藤重藤元に

 

褒美として付藻茄子を

 

譲ったそうです。

 

明治になり

 

三菱の第二代社長の

 

岩崎彌之助にわたり

 

現在静嘉堂に飾られている、、、

 

という数奇な歴史を持っています。

 

 

展示は11月4日まで。

「付藻茄子」静嘉堂文庫美術館HPより
「付藻茄子」静嘉堂文庫美術館HPより