たっぷりとした枇杷色の大井戸茶碗。
銘は「筒井筒」
もともと筒井順慶が所持していたとされています。
(2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」では
駿河太郎(鶴瓶の息子)が順慶を演じていました)
この茶碗はその後豊臣秀吉に渡りました。
ある日秀吉の家来がこの茶碗を割ってします。
居合わせた細川幽斎(元総理大臣 細川護熙さんのご先祖)が
「筒井筒五つにかけし井戸茶碗咎(とが)をばわれに負ひにけらしな」
と伊勢物語の「筒井筒 井筒にかけし まろがたけ 過ぎにけらしな 妹見ざるまに」を
もじって秀吉の怒りをしずめたということから
筒井筒の銘がついたと言われています。