野分

茶杓には作者の気持ちを込めた

 

「銘」がつけられています。

 

作者の気持ちであったり、

 

季節を表すものであったり。

 

 

お稽古では

 

季節の言葉を学びましょう、

 

ということで

 

お稽古用の茶杓に

 

その時のご銘をつけます。

 

 

 

 

例えば今ですと

 

「野分(のわけ または のわき)」

 

台風の別名です。

 

広い野を2つに分けるように

 

荒々しい風が吹き渡っている様を

 

想像してください。

 

 

 

野分は古くは源氏物語にも登場しています。

 

第二十八帖が野分です。

 

台風が過ぎ去ったあとのお話で、

 

36歳の光源氏と

 

息子の夕霧(母は葵の上)が登場します。

 

 

もしこの時期にお茶会を開くとするなら

 

源氏物語の「野分」をもってきても

 

おもしろいかもしれませんね。